PRRLA Annual Meeting 2026 で本学職員が発表
2026年10月7日掲載
9月14日から2日間、環太平洋研究図書館連合(PRRLA)の年次大会が、カナダ・ビクトリア大学図書館をホストとして対面で開催されました。同連合は、カリフォルニア大学、清華大学、北京大学、ソウル大学、チュラロンコン大学等、約40の大学図書館が加盟しています。
今大会のテーマは” From Cultural Memory to Knowledge Futures: Libraries in an Era of Intelligent Systems”。附属図書館からは、植木俊哉東北大学附属図書館長のほか、前田隼特任助教と農学分館の加藤舞主任が参加しました。
本大会では、AIとデータ活用、貴重書・特別コレクションのデジタル・アーカイブ、オープンサイエンス、コミュニティ連携などをテーマに全5セッションが開催されました。他大学からは、図書館員のAIリテラシー向上に向けた取り組みや研究インパクト可視化ダッシュボードの構築、AIを活用した文化遺産資料の目録作業・デジタル化など、先駆的な事例が報告されました。また、トランスジェンダー関連のメタデータの倫理的配慮や先住民族の文化プロトコル(文化・伝統・権利を保護するためのルール)に配慮した資料保存など、多様性と倫理的側面に着目した発表も行われ、AI時代における図書館の役割や課題をめぐる活発な議論が交わされました。
前田特任助教はコロナ禍後の図書館の利用状況について、地下鉄駅の乗降者数や生協の売上などの多様なデータを加味した分析を、加藤主任は自身が開発した、AIによる業務支援ツールや、18種のAIコンシェルジェに推薦本を紹介してもらうことのできる「AIブック・コンシェルジェ」などのAIサービスについて発表を行い、参加者から強い関心が寄せられていました。附属図書館は2016年のPRRLA加盟以来、資料のデジタル化を中心に事例報告を行ってきていましたが、2025年に設置されたTohoku University Library Labにより図書館機能の強化に向けた研究が活発化してきていることもあり、今回初めて同時に2名から発表を行いました。附属図書館は2025年度にはホストとして総会を開催し存在感を示すとともに、これまでに培った人脈を活かし、11月には海外加盟館から日本研究者を招いたシンポジウム開催も予定しています。
附属図書館は、PRRLAが重点をおく大学図書館現場でのAI活用やオープンサイエンスの推進に貢献し、加盟館間の人材交流を通して国際化を進めるとともに、引き続き日本の大学図書館の存在感の向上に努めます。
参考:PRRLA Annual Meeting 2026
Tohoku University Library Lab





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