ジャーナル問題を考えよう
このページは、主として電子ジャーナルを巡る諸課題に関し、国内及び世界の状況を把握し、本学がどのように取り組んでいるかについて情報発信を行う目的で設置しました。
近年は電子ジャーナルのみに留まることなく、研究成果へのアクセス、発信及び評価に係るトピックスも含まれるようになりました。「学術情報流通」という表現で論じられることも多いこれらの課題について一緒に考え行動していきましょう。
近年は電子ジャーナルのみに留まることなく、研究成果へのアクセス、発信及び評価に係るトピックスも含まれるようになりました。「学術情報流通」という表現で論じられることも多いこれらの課題について一緒に考え行動していきましょう。
各項目は随意更新します 【更新日:2024.9.5】
知りたいこと別おすすめ
日本のオープンアクセスへの対応を確認したい | 日付 |
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| 2024- |
| 2023.07.26 |
2023.05.25 | |
| 2021.02.12 |
ジャーナル問題、オープンアクセス運動の概要を基本から確認したい。 | 日付 |
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2023.02.27 | |
| 2021.03.04 |
転換契約とは何か知りたい | 日付 |
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2022.09.09 | |
| 2022.06.23 |
オープンサイエンスとオープンアクセス
オープンサイエンス
オープンサイエンスは包括的な概念で、定義も様々です。2021年に公表されたユネスコのオープンサイエンスに関する勧告では、「オープンサイエンスとは多様な運動及び実践を組み合わせた包摂的な構成物であって、多言語の科学の知識を全ての人が自由に利用し、アクセスし、及び再利用することができるようにし、科学及び社会の利益のための科学の協力及び情報の共有を拡大し、並びに伝統的な科学コミュニティを越えた社会的関係者に対して科学的知識の創出、評価及びコミュニケーションに関する過程を開放することを目的とするものをいう。」とされています。
オープンアクセス
オープンアクセス(open access、OA)について、日本学術振興会では、「論文のオープンアクセス化とは、簡潔に言うと、誰でもWebを通じて無料で自由に論文へアクセスできるようにすることです。」としています。また、同会は論文をオープンアクセス化することによる効果として下記2点を挙げています。
- ① 学術研究の発展
- 論文のオープンアクセス化が拡大すれば、学術情報が様々な制約なく流通・入手することが可能となり、学術研究の発展に寄与します。また、異なる分野の研究成果に触れることも容易になるため、研究の幅が広がり、さらには、世界の国々の情報格差の解消にも役立ちます。
- ② 研究者自身にとって
- 論文を発表した研究者自身にとっても、自らの研究成果に関する情報発信力が高まり、様々な利点が期待されます。例えば、少し古いデータになりますが、物理学の分野で、同じ学術誌に掲載された論文の被引用数についてOA論文とそれ以外を比較すると、約2.5~5.8倍の差があったとする報告があります。
- 日本学術振興会『オープンアクセス』より
現在、学術論文へのオープンアクセスの普及や研究データのオープン化が世界的な潮流として、学術情報流通環境が加速度的に変化しています。
用語集
- APC
- Article Processing Charges の略。主にゴールドOA方式で論文をオープンアクセスにするための出版費用として著者が負担します。長らく学術誌の購読料値上がりは深刻な問題として取り上げられてきましたが、APCも値上がり傾向にあり、論文著者の経済的負担増も問題視されています。
- ゴールドOA
- 学術雑誌上で論文等をオープンアクセスにする方式。通常、論文著者がAPCと呼ばれる出版費用を支払うことになります。
- グリーンOA
- 論文を発行する出版社のウェブサイト以外で論文を登録・公開する方式。グリーンOA論文の公開先として著者自身のホームページや機関リポジトリ等が挙げられます。東北大学でも機関リポジトリ・TOURを運営しています。
- ハイブリッドOA誌
- APCを負担してオープンアクセスにするかどうかを論文毎に著者が選択する方式の雑誌です。
- フルOA誌
- 出版される論文の全てがオープンアクセスになる雑誌です。フルゴールドOA誌と呼ばれることもあります。
転換契約とは
転換契約とは、これまで出版社に支払ってきた雑誌・論文の購読料をオープンアクセス出版料に転換する契約です。東北大学は国内に先駆けて海外大手出版社と転換契約を締結してきました。
著者・タイトル・イベント名など | 動画 | 日付 |
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| 2024.06.20 | |
| 2023.09.20 | |
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海外の動き
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| 2023.5.19-21 |
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| 2022.8.25 |
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国内の動き
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| 2024- |
| 2023.10.30- 2024.02.21 |
| 2023.10.19 |
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2023.05.25 | |
| 2022.11.10- 2023.03.02 |
| 2021.02.12 |
2020.09.28 | |
| 2019.04.19 |
| 2019.04.19 |
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本学の動き
図書館の取り組み
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| 🎥動画(101分) (学内限定) 東北大ID/メールで ログインして ご覧下さい | 2022.10.11 |
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2021.12.9 | ||
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| 🎥動画(93分) | 2021.05.27 |
| 🎥動画(77分) | 2021.03.04 |
| 2019.10.02 | |
2018.03.13 |
ジャーナル問題に係る参考情報
著者・タイトル・イベント名など | 動画 | 日付 |
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東北大学総長大野英男氏インタビュー : 戦略性をもって日本の存在感を高める. STI Horizon, Vol. 9 No. 4. Part. 2. | 2023.12.20 | |
🎥第2回動画(90分) 🎥第1回動画(90分) | 2023.12.20- | |
2024年からエルゼビアとの転換契約を開始、世界に向けた日本発研究成果のオープン化を加速 ◆プレスリリース本文 | 2023.10.12 | |
新たな研究・論文出版体系の確立を(対談・座談会 大隅典子,林和弘). 週刊医学界新聞, No.3533 | 2023.09.28 | |
「転換契約」進む…論文オープンアクセス、日本の課題は理解不足?. ニュースイッチ | 2023.08.24 | |
| 2023.05-09 | |
小泉周. 「転換契約」による研究成果のオープンアクセスの促進. 実験医学, Vol. 41 No. 3. | 2023.01.20 | |
Wileyが日本でのオープンアクセス契約を拡大(プレスリリース) | 2023.01.09 | |
科学技術政策担当大臣等政務三役と総合科学技術・イノベーション会議有識者議員との会合(令和4年度) 大隅典子. 「電子ジャーナル問題」対応のための「転換契約」と「若手APC支援」 講演資料 | 2022.11.24 | |
研究大学コンソーシアム(RUC)のメンバーを中心とする国内10大学がシュプリンガーネイチャーとオープンアクセス論文出版の促進に関する合意書に署名 〜世界に向けた日本発研究成果のオープン化促進を図る〜 ◆プレスリリース本文 | 2022.11.21 | |
酒見佳世. 電子ジャーナルのオープンアクセスをめぐる動き : 転換契約とKOARA. Medianet, 2022-10, No.29 p. 9-12. | 2022.10.31 | |
東北大学・東京工業大学・総合研究大学院大学・東京理科大学とWiley、日本発の研究成果のオープンアクセス化の促進に関する覚書に署名 ◆プレスリリース本文
| 2022.10.31 | |
「今、日本の学術情報インフラが危ない」 仙台通信note (Sendaitribune) 大隅 典子(東北大学 副学長 / 附属図書館長 / 医学部・医学系研究科 教授) | 2021.11.14 | |
| 🎥動画(11分) | 2020.12.04 |
| 🎥動画(95分) | 2020.11.17 |
| 🎥動画(22分) | 2020.11.04 |
| 2019.12.03 | |
大隅典子,佐藤初美. "東北大学附属図書館のオープンアクセスを巡る状況". 大学マネジメント. 2019, Vol. 15, No. 8, p. 31-37. | 2019.08 | |
| 🎥動画(39分) | 2018.11.09 |
APC支援
- 転換契約パイロットプロジェクトの3件は特設サイトを設けています。
(学内限定。Google Workspace/東北大メールアカウントでログインしてください。)
- 令和5年度オープンアクセス推進のためのAPC支援事業
- 1. Wiley/Springer/Elsevier拡大プログラム(転換契約パイロットプロジェクト活用)
- 2. ハイインパクトジャーナル投稿支援プログラム(1のWiley/Springer/Elsevier以外を対象)
- 詳細はこちら(学内限定。Google Workspace/東北大メールアカウントでログインしてください。)
お問合せ先
このページの内容に関する問合せ
附属図書館 オープンアクセス推進係
E-Mail:lib.apcあっとgrp.tohoku.ac.jp(あっとは@に置き換えてください)
ジャーナル問題に関する問合せ
附属図書館 情報管理課
E-Mail:lib-infomaneあっとgrp.tohoku.ac.jp(あっとは@に置き換えてください)