東北大学附属図書館における福島県沖地震(2021年)対応記録
2021年03月29日掲載
2022年03月25日更新
2021年2月13日(土)23時08分頃、福島県沖を震源とする地震(M7.3)が発生し、本学の所在地である仙台市青葉区は震度5強を記録しました(最大震度6強)。
〔参照:日本気象協会 地震情報〕
この地震による附属図書館(本館・各分館)の被害とその対応状況についてご報告いたします。
1.被害状況
館名 | (1) 書籍の落下 | (2) 施設 | (3) 設備 |
---|---|---|---|
本館 | 150,000冊 (図書 30,000冊 製本雑誌 80,000冊 古典資料 40,000冊) |
・天井からの漏水 ・天井・壁の剥離 ・天井梁の亀裂 ・床の亀裂 |
・空調機の使用停止(配管破損) ・漏水によるネットワーク機器・ サーバ類の浸水→交換 |
医学分館 | 75,000冊 (図書 48,000冊 雑誌 27,000冊) |
・外壁の剥離 ・天井・壁の剥離 |
・防煙垂れ壁の破損 ・空調機グリルの落下 |
北青葉山分館 | 6,000冊 | ・天井からの漏水 | ・排気口・エアコンのずれ落ち ・書架のずれ |
工学分館 | 6,500冊 | ・柱・壁の亀裂 | ・機械室設備の破損・漏水 ・天井排風口の落下 ・閲覧机の破損 |
農学分館 | 110,000冊 | ・天井の一部落下危険性 ・天井・壁の剥離・亀裂 |
・空調機グリルの落下 |
(1) 書籍の落下

(2) 施設

(3) 設備

2.対応状況(2021年3月26日時点→更新:2022年3月25日時点)
館名 | (1) 発生直後の開館への影響 | (2) 復旧状況 | (3) 制限事項 |
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本館 | ・2/14(日)-23(火・祝)の土日祝日 臨時休館 ・2/15(月)-19(金)の平日 短縮開館(9-17時) ・2/12(月)-19(金) 通常時間での開館再開 |
・施設・設備の補修工事 ・職員・アルバイト学生による落下書籍復旧 |
・一部エリアの使用不可 |
医学分館 | ・2/15(月) 臨時自習室閉室 ・2/17(水) 臨時窓口設置 ・2/22(月) 資料利用再開(窓口受取のみ) ・5/10(月) リニューアルオープン |
・施設・設備の補修工事 ・職員・アルバイト学生による落下書籍復旧 |
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北青葉山分館 | ・2/15(月)-19(金) 臨時休館 ・2/22(月) 開館再開 |
・職員による落下書籍復旧 | ・一部エリアの使用不可 |
工学分館 | ・2/15(月) 臨時休館 ・2/16(火) 開館再開 |
・職員による落下書籍復旧 | ・特になし |
農学分館 | ・2/15(月)-5/7(金) 臨時休館 ・2/16(火) 臨時窓口設置 ・3/1(月) ラーニングコモンズのみ再開 ・5/10(月) 開館再開 |
・施設・設備の補修工事 ・職員・アルバイト学生による落下書籍復旧 |
補足:宮城県沖地震(2021年3月20日発生)の被害
※2021年3月20日(土)18時09分頃/M6.9/仙台市青葉区は震度5弱(最大震度5強)
〔参照:日本気象協会 地震情報〕
館名 | 主な被害 |
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本館 | ・書籍2,200冊落下 ・エレベータ停止 |
医学分館 | ・書籍650冊落下 ・天井ボードからの粉塵落下 |
北青葉山分館 | ・書籍3冊落下 ・書架のずれの悪化 |
工学分館 | ・書籍数冊落下 ・エレベータ停止 |
農学分館 | ・書籍1,800冊落下 |