TOHOKU UNIVERSITY LIBRARY 東北大学附属図書館

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附属図書館長挨拶

 2025年4月から附属図書館長を務めることとなりました植木です。2012年4月から2018年3月まで6年間にわたり附属図書館長を務めておりましたため、
二度目の附属図書館長就任となりますが、これは東北大学附属図書館の100年を越える歴史の中で初めてです。

 7年ぶりに附属図書館長に再任されて改めて感じたこととして、オープンサイエンス・オープンアクセスの一層の深化があります。 附属図書館では、研究成果の積極的な発信を支援するため、国内では最も早く電子ジャーナルのRead & Publish契約を締結し、多くの論文を学内構成員が誰でも読める状態にすることに尽力してまいりました。 新型感染症への対応の時期を経て、リモートでの学術情報へのアクセスの重要性は一層高まっています。

 また、2024年12月に東北大学が「国際卓越研究大学」の第1号として正式に認定されたことを受け、附属図書館にも従来のサービスに留まらない新たな取り組みが求められています。 本学の学生や研究者への支援拡充のため、2025年4月からは、特に文系の教育・研究支援に資する文献取り寄せ費用の全額支援を開始いたしました。 2025年度中には、今後さらなる増加が見込まれる留学生のための洋書電子ブックの整備、オンラインでの学会参加や発表を支援するための発話ブースの設置、快適な学習環境のための冷房期間の大幅な延長など、多種多様な取り組みが強化される予定です。 また、附属図書館が所蔵する貴重なコレクションに関して、2024年4月に「東北大学総合知デジタルアーカイブ:ToUDA」による公開を開始し、学内の貴重な学術情報資源のデジタル化に精力的に取り組んでいます。 さらに、2025年10月には、2016年から本学附属図書館が加盟している環太平洋研究図書館連合(Pacific Rim Research Libraries Alliance : PRRLA)の年次大会を当館で開催予定であり、これを機に国際的な存在を一層高めていければと考えております。

 以上のように、取り組むべき課題も山積しておりますが、今後も図書館職員が一丸となってさらに一層励んでまいる所存ですので、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

2025年7月
東北大学附属図書館長
植木 俊哉


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