東北大学附属図書館 夏目漱石ライブラリ

三四郎

(初 出)朝日新聞 明治41年9月1日~12月29日
(単行本)明治42年5月 春陽堂

(内 容)
 大学入学のために九州から上京した三四郎は東京の新しい空気のなかで、世界と人生について一つ一つ経験を重ねながら成長してゆく。筋書だけをとり出せば「三四郎」は一見何の変哲もない教養小説と見えるが、卓越した小説の戦略家漱石は一筋縄では行かぬ小説的企みを実はたっぷりと仕掛けているのだ。(岩波文庫解説より)

(自作への言及)
 題名--「青年」「東西」「三四郎」「平々地」
 右のうち御択み被下度候。小生のはじめつけた名は「三四郎」尤も平凡にてよろしくと存候。ただあまり読んで見たい気は起り申すまじくとも覚候。
 (田舎の高等学校を卒業して大学に這入った三四郎が新しい空気に触れる、そうして同輩だの先輩だの若い女だのに接触して色々に動いて来る、手間は此空気のうちに是等の人間を放す丈である、あとは人間が勝手に泳いで、自から波瀾が出来るだろうと思う(略)(明治41年渋川玄耳あて書簡)

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