東北大学附属図書館 夏目漱石ライブラリ

行 人

(初 出)朝日新聞 大正元年12月6日~大正2年11月15日(大正2年4月8日~9月15日まで休載)
(単行本)大正3年1月 大倉書店

(内 容)
 妻お直と弟二郎の仲を疑う一郎は妻を試すために、二郎にお直と二人で一つ所へ行って一つ宿に泊まってくれと頼む…。知性の孤独地獄を生き、人を信じえぬ一郎は、やがて「死ぬか、気が違うか、それでなければ宗教に入るか」と言い出すのである。だが、宗教に入れぬことは当の一郎が誰よりもよく知っていた。 (岩波文庫解説より)

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