TOHOKU UNIVERSITY LIBRARY 東北大学附属図書館

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漱石文庫

漱石肖像

東北大学デジタルコレクション

「漱石文庫」は、夏目漱石(慶応3年(1867)~大正5年(1916))の旧蔵書、日記・ノート・試験問題・原稿等の自筆資料、その他漱石関係資料等から構成されている。漱石旧蔵書のほとんどを収め、洋書約1650冊、和漢書約1200冊の図書が文庫の中心であり、洋書の中には漱石が英国留学時に購入した約500冊の図書も含まれている。全体の量は、学者の蔵書としては決して多いとは言えないが、漱石自身による書入れやアンダーラインがある図書は、蔵書全体の約3割にも及ぶ。蔵書の殆どが、漱石が実際に手に取り読んだ本、あるいは読もうとした本である点が漱石文庫の最大の特徴であり、漱石研究の重要な資料となっている。

七艸集 子規稿

『七艸集 子規稿』(請求記号:27-22 112コマ目)

子規による詩華集(アンソロジー)。明治21年(1888)、子規は「素志を果さんと閑静なる地を墨江に卜し」(『筆まかせ』)向島で一夏を過ごし、同地で『七草集』の大部分を執筆した。『七草集』は秋の七草にちなんだ七つの章からなり、漢文、漢詩、和歌、俳句、謡曲、擬古文など、さまざまな形式で書かれている。 子規はこれを友人たちに回覧し、批評を求めた。このとき漱石は、漢文による批評の末尾に、「明治己丑五月念五日 辱知 漱石妄批」と記し、はじめて「漱石」の号を用いた。

ハムレットへの書き込み

『The works of Shakespeare. (5)The tragedy of Hamlet』(請求記号:496 p.24)

シェイクスピアの作品集全5冊のうちの「ハムレット」。漱石はイギリス留学から帰国後、東京帝国大学でシェークスピアの戯曲についての講義を行った。漱石が所有していたシェークスピアの著作には、多くの下線、印、メモが書き込まれている。画像のページには、ホレイショーがハムレットの父の亡霊を見た顛末を語るシーンについて、「幽霊ノ話ヲ出ス処(ところ)少々マズシ。余ナラバ~」といった批評がみえる。

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