令和元年台風19号による附属図書館本館の被害への対応まとめ
令和元年12月27日(金)、附属図書館本館は休館日としており、10月12～13日の台風19号で浸水したカーペットの洗浄を行いました。これにより、台風被害への施設・設備面での対応は終了しましたので、これまでの状況をまとめてご報告いたします。
1. 10月11日(金)：台風前日の準備
- 情報サービス課職員により、図書館建物周辺の点検（風で飛びそうな物の片付け）と、屋上の排水口の掃除（落ち葉の除去など）を行いました。
- 明朝6:30時点の警報発令状況により開館の判断を行うこととし、Twitter（日本語・英語）及び玄関への掲示で、12日(土)・13日(日)は臨時休館の可能性がある旨告知しました。
2. 10月12日(土)：台風当日
- 6:30時点で警報は発令されていませんでしたが、開館時間中に豪雨となる可能性が高いことから、終日臨時休館することを決定し、Twitter及び玄関への掲示で告知しました。
3. 10月13日(日)：漏水・浸水を発見
- 早朝、警備員が定期巡回時に学生閲覧室周辺が漏水していることを発見し、情報サービス課職員及び防災設備業者に連絡が行きました。
- 出勤した職員が状況を確認したところ、屋上の排水口に暴風で枝・葉が落ちて詰まったことにより大量の雨水が溜まり、天井から次々と雨漏りしたということがわかりました。フロアには、約3cmの高さの水が溜まっていました。
詰まった排水口 溜まった大量の雨水
天井からの漏水 フロアへの浸水
※動画（Twitter）へのリンク
https://twitter.com/hagi_no_suke/status/1183294669553192960
https://twitter.com/hagi_no_suke/status/1183296827019284480
4. 10月13日(日)：復旧作業1日目（臨時休館）
- 1階・2階の学生閲覧室のほぼ全域が浸水しているため、この日も終日臨時休館することとし、Twitter及び玄関への掲示で告知しました。
- その後、順次休日出勤してきた職員10数名で、水の吸い取りや掻き出し作業、施設・設備・機器類の点検などを行いました。
- 1階・2階の学生閲覧室に設置している蔵書検索用パソコン3台と、1階学生閲覧室の天井に設置している無線LAN機器5台が水損していることがわかりました。
吸い取り 掻き出し
扇風機での乾燥 書籍への被害拡大防止カバー
5. 10月14日(月・祝)：復旧作業2日目（通常開館）
- この日は祝日でしたが、全学教育授業日にあたることから、もともと通常開館（8時～22時）の予定でした。フロアは乾いておらず濡れたままの状態でしたが、開館しながら吸水作業を継続することとしました。
- 前日点検できなかった貴重書庫は、担当職員により無事を確認しました。
- 2階学生閲覧室の書籍は、前日、本の背を目視点検した時点では無事だと判断していたのですが、書架の背面を水がつたっており、小口（こぐち）側が濡れている書籍があることを発見しました。すべて点検したところ、濡れた書籍が約3,000冊あることがわかり、書架から抜き取り、乾燥作業を開始しました。
吸水しながら開館 水損した書籍
6. その後の対応
- 水損した3,000冊の書籍は、乾燥を継続し、使用可能となったものから順次書架へ戻しました。買い替えが必要となったのは1,911冊で、今後予算に応じて購入していきます。
- 水損した蔵書検索用パソコン3台のうち、2台は復活しましたが、1台は使用不能となりました。
- 水損した無線LAN機器は、もともと10月24～25日に機器更新・増強工事を行う予定になっていましたので、入れ替えることができました。
- 11月20日(水)、館内エレベータ定期点検の際に、エレベータ室ピットに約50cmの水が滞留していることがわかりました。エレベータ運転に支障はありませんでしたが、排水も蒸発もできないまま1か月以上溜まっており、そのままでは周囲が腐食する恐れがあるため、翌日水中ポンプにより排水作業を行いました。
- 12月27日(金)、年末の休館日を利用して、浸水したカーペットの洗浄作業を行いました。
エレベータ室ピットに溜まった水 ポンプによる排水
カーペット洗浄作業 カーペット洗浄作業
（東北大学附属図書館）