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  □第四部 仙台藩の食と名産品 資料一覧 (13/22)      
 
13) 天明三癸卯年凶作留 写本

江戸時代の仙台藩にでは、「三十年に小饉、五十年に大饉」というように飢饉に見舞われていた。中でも宝暦、天明、天保の飢饉は三大飢饉と呼ばれ、とりわけ天明3年(1783)から始まった飢饉は藩政時代を通じて最もひどいものであった。この年の6月頃から霧や冷雨を伴う北東風(山背風)が吹く 典型的な冷害気候となり、7月には浅間山の大噴火の降灰が追い打ちをかけた。飢饉は天明7年まで続き、この間の領内の餓死者は20万人にのぼったと推定される。本書はその記録で、文中には浅間山の噴火(5月末は旧暦)に関する記述も見られ、仙台にも雪のように灰が降ったと記されている。
 
   
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