第3部:儀式作法

 お正月の鏡餅、桃の節句のひし餅、端午の節句のちまき…そんな行事につきものの料理。第3部では、儀式としての側面もある行事の場面での料理の盛り付け例を中心に、江戸時代に伝承された料理の作法について書かれた資料を紹介します。

四季獻立式

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四季獻立式 (しきこんだてしき) 1冊

森彌平治 (狩野文庫 6-19630-1)

節句など、折々の行事における供え物の飾り方を記した書。正月の鏡餅や、上巳(じょうし ※桃の節句のこと)のひし餅、端午のちまきなどの絵とともに、材料や飾りつけるための道具の説明もある。

魚鳥式法

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魚鳥式法 (ぎょちょうしきほう) 1冊

福田 正義 (狩野文庫 6-19603-1)

「式法」とは儀式作法のことであり、本書は魚や鳥のさばき方のみならず配置方法も示している。タイやコイ、そして江戸時代に食されていたキジやツルなどの図が多数掲載されている。

飮膳拾二卷之部

飮膳拾二卷之部 画像 1
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飮膳拾二卷之部 (いんぜんじゅうにかんのぶ) 1冊

(狩野文庫 6-19593-1)

行事料理の伝授書。儀式にともなう料理について、故事や五行思想による説明がなされている。配膳に関する図が掲載されているほか、魚の部位の紹介などがある。包丁式に使用する長い箸と包丁の図などもみられる。