お正月の鏡餅、桃の節句のひし餅、端午の節句のちまき…そんな行事につきものの料理。第3部では、儀式としての側面もある行事の場面での料理の盛り付け例を中心に、江戸時代に伝承された料理の作法について書かれた資料を紹介します。
節句など、折々の行事における供え物の飾り方を記した書。正月の鏡餅や、上巳(じょうし ※桃の節句のこと)のひし餅、端午のちまきなどの絵とともに、材料や飾りつけるための道具の説明もある。
「式法」とは儀式作法のことであり、本書は魚や鳥のさばき方のみならず配置方法も示している。タイやコイ、そして江戸時代に食されていたキジやツルなどの図が多数掲載されている。
行事料理の伝授書。儀式にともなう料理について、故事や五行思想による説明がなされている。配膳に関する図が掲載されているほか、魚の部位の紹介などがある。包丁式に使用する長い箸と包丁の図などもみられる。