工学分館長 木村祥裕
工学分館長の木村です。
1978年に設置された工学分館は、工学研究科・工学部を中心とした青葉山東キャンパスの教育・研究を約半世紀にわたり支えてまいりました。そして2026年2月、大陽日酸株式会社(現日本酸素株式会社)とのネーミングライツ契約に基づき、「NIPPON SANSO LIBRARY 工学分館」 という新たな愛称とともに、次なるステージへの一歩を踏み出しました。
青葉山東キャンパスのほぼ中央という好立地に位置する当分館は、予約不要で会話可能なグループ学習エリア「Abelujo(アベルーヨ)」や、個室型ブースで集中して語学学習に取り組める「Language Studio」などを備えています。多様なバックグラウンドを持つ学生や研究者が快適に滞在できる環境整備に継続的に取り組むとともに、国内外の電子ブック・電子ジャーナルの拡充を進め、物理的な制約を超えた柔軟な学習・研究支援体制を強化しております。
また、昨今のオープンサイエンスの潮流に対応し、博士論文の電子公開やハイインパクトジャーナルへの投稿支援を推進する一方で、工学研究科等教員・学生の親睦組織である東北大学工明会機関紙「工明会誌」や、八木・宇田アンテナの開発者である宇田新太郎博士の旧蔵書「宇田文庫」といった貴重な歴史的資産のデジタルアーカイブ化にも注力しております。新旧の知をデジタルで結び、世界へ発信することで、本学の国際的なプレゼンス向上に寄与しています。
さて、東北大学は2024年12月、日本初の「国際卓越研究大学」として正式に認定されました。この大きな転換期において、工学分館もその役割をさらに拡大させていく所存です。今後は、安全で快適な環境や回遊性の高い動線設計により、分野を超えた交流と産学官連携を誘発する 「イノベーション・コモンズ」 としての機能を強化し、知的生産性を最大化する空間への進化を目指してまいります。
学内最大規模の在籍者を擁する青葉山東キャンパスには、これまで以上に大きな期待が寄せられています。工学分館はこれまでの伝統を継承しつつ、常に革新的であり続ける。そんな「国際卓越研究大学」に相応しい図書館として、皆様と共に歩んでいきたいと考えております。
今後とも、変わらぬご支援と積極的なご活用を心よりお願い申し上げます。