TOHOKU UNIVERSITY LIBRARY 東北大学附属図書館

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「図書館のみらい基金」(東北大学特定基金)について

館長挨拶 ~「知」を開き、未来につなぐために

東北大学附属図書館は、東北帝国大学の創立から4年後の明治44年(1911年)に設置され、100年余にわたって東北大学の教育・研究を支え続けてきました。現在では、川内キャンパスにある本館をはじめ、医学分館、北青葉山分館(理学・薬学)、工学分館、農学分館および複数の研究所図書室等から構成されています。全体の蔵書数は国内最大級の約410万冊を誇り、学外も含め年間110万人もの利用者があります。

当館は、長い歩みのなかで、貴重なコレクションを数多く集積してきました。明治の文豪・夏目漱石の旧蔵書である『漱石文庫』、2点の国宝(『史記』、『類聚国史』)を含み、「古典の百科、江戸文化の宝庫」といわれる『狩野文庫』などが代表的なものです。それらは人類の「知の遺産」ともいうべきもので、世界中から訪れる研究者に利用されております。

当館では、オリジナルな資料が持つ魅力に触れる機会を設けるため、貴重書展示等のイベントを定期的に開催し、学生や市民のみなさまにご好評をいただいてまいりました。こうした取組みを推進し、本学が持つ学術資料の一層の活用を図るとともに、貴重な資料を次世代に確実につないでいくことは当館の大きな使命であると考えております。

また今日、内外の図書館では、所蔵資料を電子化し、インターネットによって公開するデジタル・アーカイブの構築が趨勢となっております。当館においてもそのような事業を進めてまいりましたが、貴重資料を網羅した、より高精細で使い勝手のよいアーカイブを提供し、学生や研究者の利便性を高めるとともに、市民のみなさまの生涯学習にもご利用いただけるようにすることが急務であると考えております。

これらの取組みを着実に遂行するため「図書館のみらい基金」を設置いたしました。

どうか、みなさまのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2019年3月

東北大学附属図書館
 館長 大隅典子
館長 大隅典子

基金の主な使途

  1. 市民のみなさま・学生・研究者のためのデジタルコレクション構築と公開
    百鬼夜行 古典資料や貴重書を中心に高精細の画像データを作成し、直接の来館が難しい利用者の方々も簡便にかつ必要とされるときにいつでも利用できるようにします。また、タブレットやパソコン上での原本の比較研究等にも対応できる高水準の公開システムの開発・運用を目指します。
  2. 貴重資料に関する各種イベント開催
    どなたでも観覧いただける貴重書展示会や、識者を招いての講演会等を開催します。また、イベント情報を多くの方に届けるための広報パンフレットの作成をはじめ、貴重書に関する解説資料やウェブサイトの充実など情報発信の充実に取り組みます。
  3. 図書館設備の充実、資料の保存・修復
    設備 学生をはじめとする来館者が、安心・安全にご利用いただけるよう館内の設備を充実させると同時に、障がいをお持ちの方も快適に滞在いただける環境を整備します。また、貴重書をより良い状態で保管できる環境を維持し、燻蒸(カビの殺菌)や修復などの資料保全の取り組みを適切に行います。
  4. 人材育成
    将来の研究・教育を着実に支えていくため、新たなスキルを持った図書館職員を育成します。紙の図書等に加えて、デジタル化された図書や研究データ等を適切に扱っていくことが求められています。また、高校までの勉強から大学での学びにスムーズに移行することを支援するため、高校生を対象に基礎的な学術情報リテラシー習得に関する支援も行います。

基金の使途報告

【本館】「図書館のみらい基金」へのご寄附による『漱石文庫』保存箱の整備について

2022年01月20日

このたび、「図書館のみらい基金」(東北大学特定基金)へのご寄附により、当館所蔵『漱石文庫』を地震等の災害から保護するための保存箱を整備させていただきました。
詳細につきましては、下記のリンクより報告書をご参照ください。

『漱石文庫』保存箱 整備のご報告(PDF)

今後も、皆様からの貴重なご寄附を、所蔵資料の公開や保存をはじめとした図書館機能の充実に有効活用させていただきます。
引き続きご支援のほど、よろしくお願いします。

漱石文庫保存箱の写真(報告書より抜粋)
保存箱の様子(写真は報告書より抜粋)

【農学分館】2022年3月16日に発生した地震被害の復旧について

2023年03月27日

ウェブサイトやSNS等で被害状況をご覧になった皆様から、東北大学特定基金「図書館のみらい基金」へ、お見舞い・励ましのメッセージとともに多数のご寄附を賜りました。誠にありがとうございます。 発災後、6月末日までの間に、200名の方々から170万円のご寄附を頂戴いたしました。このうち一部を最も被害の大きかった農学分館の復旧に活用させていただきました。このほかにも引き続き本館・分館を含めた地震復旧に関わる用途に使わせていただきます。

2022年度農学分館の復旧への支出状況
品名 数量 金額
壁掛け時計 7点 25,564円
書架修繕作業 一式 349,800円
鉄プレス 1台 57,200円
合計 432,564円


ご寄附の方法

東北大学基金ウェブサイトの寄附申込みフォーム内にて、寄附の方法、寄附の目的をご指定ください。

ご寄附の方法

【個人の方】
・郵便振替・銀行振込(取扱銀行:七十七銀行、みずほ銀行)・クレジットカード(取扱カード:VISA、MasterCard)
【法人・団体の方】
・お申込書をお送りいたしますので、東北大学基金事務局までご連絡ください。

税制上の優遇措置

【個人の方】
・税務署に確定申告をしていただくことにより、税制上の優遇措置を受けることができます。
【法人・団体の方】
・寄附金額全額を損金に算入することができます。

東北大学基金からの顕彰・特典

東北大学基金ウェブサイトへの芳名の掲載

東北大学基金ウェブサイト「寄附者芳名帳」等にお名前を掲載いたします。
ただし、「お名前の公表を希望しない」旨のご連絡をいただいた方については、掲載いたしません。

東北大学オリジナル返礼品を贈呈

1.東北大学オリジナルコーヒー“THANKS BLEND”
2.北限のお茶“kitaha”東北大学オリジナルデザイン
3.東北大学オリジナル栞“Hagi”

お申込み1回につき、3種の返礼品のうちいずれか1つをお選びいただけます。

返礼品の詳細につきましては、下記URLよりご確認ください。
【東北大学基金】返礼品リニューアルのご案内
https://www.bureau.tohoku.ac.jp/kikin/japanese/donator/thank-you-gift/index.html

賞の贈呈

ご寄附の総額に応じて賞を贈呈させていただきます。 また、功績賞以上の賞を受けられた寄附者様に以下の特典を用意しています。

  1. 寄附者顕彰銘板への芳名の掲載
    東北大学片平キャンパス内エクステンション教育研究棟に設置している「東北大学基金寄附者顕彰銘板」に掲載させていただきます。
  2. 「感謝のつどい」へのご招待
    総長をはじめとした本学関係者との交流・意見交換を目的とした「東北大学基金感謝のつどい」へご招待いたします。
  3. 東北大学萩友会プレミアム会員としての特典
    広報誌の送付、大学主催のイベントへご招待いたします。
    ○萩友会ウェブサイト:https://shuyukai-tohoku-u.net/

附属図書館の特典

展示イベント案内等の特典を用意しております。
また、功労賞以上の賞を受けられた方は、萩友会永年会員証で本館を利用することが可能です。

お問い合わせ

基金による事業に関するお問い合わせ先

東北大学附属図書館 総務課 情報企画係
〒980-8576 仙台市青葉区川内27-1
TEL: 022-795-5911
E-mail: lib-som〔a〕grp.tohoku.ac.jp  ※〔a〕はアットマークに読み替えてください。

寄附の方法等に関するお問い合わせ先

東北大学基金事務局(東北大学総務企画部社会連携課内)
〒980-8577 仙台市青葉区片平二丁目1-1
TEL: 022-217-5058・5905
E-mail: kikin〔a〕grp.tohoku.ac.jp  ※〔a〕はアットマークに読み替えてください。

「図書館のみらい基金」パンフレット・払込票はこちらから:パンフレット払込票

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