日 時:10/26(月)13:30-15:30
会 場:東北大学附属図書館本館2号館4階会議室
講演者:吉田 忠 氏(東北大学名誉教授)
演 題:「科学の劇場 -科学と見世物の間-」


エレキテル、からくり、解剖等の様々な図や写真とともにわかりやすく興味深いお話をいただきました。
「科学の実験が見世物として人気を集めたことに興味を持った。」(20代女性)、「科学とは、技術とは。歴史を知るということによりとてもわかりやすく教えていただいた。」(60代男性)、「解剖が見世物になっていたことに驚いた。」(60代)などの声が参加者から寄せられ、からくりの基本技術が時計からだったことや、エレキテルが医療に使われていたということに興味を示された方が多いようでした。




日 時:11/8(日)13:30-15:30
会 場:東北大学百周年記念会館(川内萩ホール)2階会議室
講演者:黒須 潔氏(仙台郷土研究会理事)
演 題:「仙台藩の天文史 -戸板保佑と幻の西洋暦-」


仙台藩士で天文学者・数学者として知られる戸板保佑(1708〜84)の人生を軸に、仙台藩の天文事情から、幕府による暦の改定の話、観測を重んじた戸板の現代科学に通じる学問観など、江戸時代の天文学をめぐる幅広い内容についてお話しいただきました。
参加者からは、「たくさんの人物が出てきたが、難しい内容をわかりやすく親しみやすく話してくださった。」(50代女性)、「歴史がおもしろいのは因縁・情が絡む時で、その面白いところを見つけるには知識の業績と体系化が必要とあらためて思いました。」(20代男性)、「全く知らなかった仙台藩のサイエンスについて、天文の切り口からわかりやすく説明いただけて大変楽しく聴講できました。」(40代男性)などの感想が寄せられました。




2回の講演会には、のべ109名の方にご参加いただきました。お忙しいところ講師をお引き受けいただいた先生方、ご来場いただいたみなさまに、この場を借りて篤く御礼申し上げます。企画展及び講演会をきっかけとして、江戸時代の日本の科学事情について興味・関心を深めていただければ幸いです。