自宅で好きな時に好きなだけ読むことができる「電子ブック」。授業で使う参考書や辞書・事典を探すのもよし、この機会に古今東西の名著を読んでみるのもまたよし。
東北大学では様々な分野の電子ブックを契約していますので、思いがけない本との出会いがあるかもしれません。

何から読もうか迷っている方向けに、ここでは図書館職員おすすめの本をピックアップしてご紹介します。ぜひご覧ください。

超実践的!レポートの書き方を学ぶ本

 
 大学では自分の意見や実験結果などをレポートにまとめることが格段に多くなります。
いざという時に困らないよう、今から準備しておきましょう。

これからレポート・卒論を書く若者のために

大学1年生のための伝わるレポートの書き方

コピペと言われないレポートの書き方教室 : 3つのステップ : コピペから正しい引用へ



「食」について考える

 
 この春から一人暮らしを始めた学生さん向けに選びました。
様々な切り口から食に触れ、食の大切さを知っていただければと思います。

サイエンス食生活考

和食 : 真心も、いただきます

47都道府県・こなもの食文化百科



英語力を磨く

 
 大学生活では留学生と英語で話す機会もあるため、英語力を上げるチャンスです!
ここでは気軽に読める本をご紹介します。

日常生活英語のトリセツ: 基本表現

ネイティブ語感が身につく52の方法

やりがち英語ミスこっそりチェック帳 : 知ってるつもりで大間違い?「うっかり」ミスを自己点検



日本語学習のススメ

 
 日本語を勉強中の留学生のみなさん、日本語学習テキストの電子ブックもあります!
ぜひ活用してください。

日本語の技法 : 読む・書く・話す・聞く--4つの力

日本語能力試験対策N1文法問題集 : 基礎も実践もこれ1冊でパーフェクト

日本語能力試験対策N1漢字・語彙 : 45日間で確かな実力!



グローバルマインドを身につける

 
 世界に通用するビジネスパーソンになるための、ヒントになる本をご紹介します。

180日でグローバル人材になる方法 : MBA留学に代わるプロフェッショナルへの新たな道筋

今さら英語を勉強しなくても、グローバル・エリートになれる39のルール

グローバルキャリア ―ユニークな自分の見つけ方―



就活応援本

 
 就職活動では業界・企業に関する情報収集の他、基本的事項をおさえておくことも重要です。
早いうちから心構えをしておきましょう。

敬語のおさらい

英語の面接直前5時間の技術

外国人留学生のための就職活動テキスト



学生スタッフが選ぶ-電子ブックの本棚-

 
 図書館の学生スタッフが選んだ電子ブックを、紹介文とともにご紹介します!順次追加予定ですのでお楽しみに。

魔よけ百科 : かたちの謎を解く / 岡田保造著

魔よけ百科 : 呪物のかたちと謎 世界編/ 岡田保造著

 現代に魔除け?!そう思われる方も多いかもしれないが、少し思い出してください。
このコロナ禍中、SNSやメディア等で「アマビエ」という単語を、だれしもがどこかで聞いたのではないでしょうか?
アマビエとは海の妖怪で、病気流行の際は自分の姿を写し人々に見せるようにと伝えたという記録が江戸末期の瓦版に残っているそうです。これを妖怪掛け軸専門店「大蛇堂」がTwitterでつぶやいたことに端を発し、いまだ多くのメディアで取り上げられています。
私たちは未知の脅威に出会った際に、昔からこのような魔除けの動作をしたり、お守りを作って自分や家族、友人を守ろうとしたりしてきました。
もちろんだから作りましょうと言うのではありません。でも、これまでそもそもどのようなものが魔除けと考えられてきたのでしょうか。
本書では、残念ながらアマビエは出てこないのですが、多くの魔除けとして考えられるシンボルが写真と一緒に1ページ程度でコンパクトに紹介されています。
この機会にそういえばこれは…?と思いだされたものをぜひ調べてみてください! (文学研究科D3・佐崎 愛)

宗教民俗学 / 宮家準著

 タイトルの通り、宗教民俗学の教科書ともいえる書籍。宗教を民俗学の観点から、わかりにくい概念については図表などを用いてわかりやすく説明されている。 内容は、そもそも対象とする民俗宗教とは何か、という基礎的な説明から入り、象徴、儀礼、口承文芸、秘術、共同体、他界観などのポイントから、これまでの先行研究を詳細に踏まえつつ、解説・説明がなされている。
もし宗教学や民俗学系の研究を進めたいと考えている人、また広い意味での宗教、民俗に関心がある人にお勧めしたい良書である。 (文学研究科D3・佐崎 愛)

■Through the Looking-Glass / Lewis Carroll
http://www.gutenberg.org/ebooks/12
(Project Gutenbergで無料公開)

 ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』の原文は著作権が切れて、Project Gutenbergから閲覧またはダウンロードできます。
『鏡の国のアリス』の中の最も印象深いシーンのひとつは、第VI章に登場するハンプティ・ダンプティ(Humpty Dumpty)とアリスの次のやりとりでしょう。

‘I don’t know what you mean by “glory,”’ Alice said.
Humpty Dumpty smiled contemptuously. ‘Of course you don’t?till I tell you. I meant “there’s a nice knock-down argument for you!”’
‘But “glory” doesn’t mean “a nice knock-down argument,”’ Alice objected.
‘When I use a word,’ Humpty Dumpty said in rather a scornful tone, ‘it means just what I choose it to mean?neither more nor less.’
‘The question is,’ said Alice, ‘whether you can make words mean so many different things.’
‘The question is,’ said Humpty Dumpty, ‘which is to be master?that’s all.’
Alice was too much puzzled to say anything, so after a minute Humpty Dumpty began again. ‘They’ve a temper, some of them?particularly verbs, they’re the proudest?adjectives you can do anything with, but not verbs?however, I can manage the whole lot of them! Impenetrability! That’s what I say!’

このやりとりを読んでいる人は、きっとハンプティ・ダンプティの言っていることはおかしいと思うでしょう。
なぜおかしいのかといえば、私たちの誰も、言葉に自分の好きな意味をもたせられるとは考えていないからです。
しかしまた、ハンプティ・ダンプティの発言におかしさ感じるとき私たちが当たり前に前提している〈言葉に自分の好きな意味をもたせることはできない〉ということを私たちは忘れがちでもあります。
例えば他人に誤解されたと感じたときに、「私はそういう意味で言ったんじゃない」と(まるでハンプティ・ダンプティのように)言うだけで、自分が免罪されるのに十分だと考えてしまいがちです。
しかしアリスとハンプティ・ダンプティのユーモラスなやりとりが示唆しているのは、この言い訳が、自分の失言に対する免罪符にはならないかもしれないという重い事実です。それはたとえば、車の運転を間違えてひとを轢いてしまうことと類比的です。
どちらの場合も本人の意図とは無関係に、 責任をとらなくてはならないからです。
(文学研究科D3・綿引 周)

ヨーロッパ鉄道紀行 : 15日間で6カ国をめぐる車窓の旅 / 西森聡写真・文

 旅行好きの私は,このご時世ではどこにも行けず家で悶々としています.
この本はハンガリー・ドイツ・デンマークなど6カ国を15日間で回る鉄道紀行です.絶景路線を乗り継いだというだけあって,掲載されている写真はどれも旅情や異国情緒を感じさせます.(旅行に行けない不満を解消しようと思って読み始めた本でしたが,逆効果だったかも...)
旅行好きの皆さんも,ぜひ読まれてはいかがでしょうか?(理学部3年・増田 英敏)

漢字の使い分けときあかし辞典 / 円満字二郎著

 footとlegの違いは、足のくるぶしから先なのか、太ももからくるぶしまでなのかであると習いました。
では、”足”と”脚”と”肢”ではどのような意味の違いがあるのでしょう。この本では409項目、のべ1163字の漢字の同訓異字が解説されています。
驚くべきは全ての項目にわかりやすい図解が付けられていることです。それぞれの漢字がどうしてその意味を持ったのか、その成り立ちまで知ることができ、読み物としても十分に興味深い本です。
ぜひ、日本語の奥深さを感じていただけたらと思います。(理学部3年・木本 ゆうな)

きょうも京都で京づくし : 地元の遊び方とおいしいもん / てらいまき著

 スマホで漫画を読むだけで、京都の町のちょっとしたことにやけに詳しくなれる、そんな本です。
何と言ってもよいのは”おいしいもん”の絵。作者が家族と京都で暮らす日常がそのまま漫画になった本なので、お祭りの食べ物に、喫茶店のメニューに、家で少し贅沢に食べるものに、ととにかくリアルな描写で説明も細かい。
パラっと読めるので息抜きにもぴったりです。(理学部3年・木本 ゆうな)

日本名門・名家大辞典 / 森岡浩編

 日本の名門・名家1000家の起原や歴史が調べられる辞典です。流石は名家という華のある苗字が多いので、珍しい苗字が好きな人にはたまらないでしょう。
周りに素敵な苗字の人がいたら、調べてみても面白いかも知れません。思いもよらぬ縁があるかも…。
苗字は歴史が受け継がれていることを実感できる素敵なものですね。(M.I)

日本の色図鑑 / 松尾ミユキ絵

 この本では、日本で生まれた様々な名前の色が、その由来や豆知識、たくさんの絵や写真とともに紹介されています。ぱらぱらめくるだけでも楽しい一冊です。
皆さんは、色というと何色を思い浮かべますか?桃色、若草色、鶯色。この本を読むと、日本には、自然をモチーフにした色の名前がたくさんあることに気づかされます。
そう考えて私たちの身の回りにあるものを見ると、お気に入りの食器やお洋服の色も、なんだかお花や動物のように見えてきたり。
外に出られない今だからこそ、色から自然を感じてみてはいかがでしょうか。 (教育学研究科D1・神山 真由)

Culture Shock in Japan = 外国人が見た「何これ!? ニッポン」 / Andy Boon

 外国人が日本での生活で経験したカルチャーショックについて実際のエピソードから楽し く学ぶことができます。
社会・文化的な慣習の違いや言語の違い、食べ物の違いなど様々な 側面から外国人が見た「なにこれ!?ニッポン」について紹介されており,例えば,日本語 の「はい」(返事)を英語の“Hi”(こんにちは)と間違えるなど日本人からすると信じられ ないような間違いを外国人の方々が経験していることを理解できます。
また,非常に簡単な 英語で書かれているので多読・速読のトレーニングにもなると思います。 (教育学研究科M2・三上 佳祐)

外国人が見た和菓子 : 手のひらに甘美な季節/『現代用語の基礎知識』集部編

 淡い色合いで四季の花々を模した和菓子。その見た目と餡の優しい甘味は、いつだって私達を和ませてくれます。
そんな和菓子の素材や製法、名店について知ることができるのがこの本です。四季折々の愛らしい和菓子の写真に、意外と知らない菓銘や歴史。
読めば和菓子が恋しくなること間違いなしです。自宅に籠ってばかりで季節を感じにくい今こそ、四季や和菓子に思いを馳せてみては、いかがでしょうか。 (S.N)

プログラマのための論理パズル : 難題を突破する論理思考トレーニング/ Dennis E. Shasha著 ; 吉平健治訳

 いろいろなパズルとその解法が紹介されています。プログラマのための、とありますが、プログラミングの専門知識はほとんど書かれておらず、知識がなくても楽しめます。
通し読みをしなくても、一問一問独立しているので、楽しそうな問題から解くこともできます。 パズル好きな方は、ぜひ一度、手に取ってみてください。(教育学研究科D1・神山 真由)

動物の発生と分化 / 浅島誠・駒崎伸二 共著

 この本では動物の発生について卵の形成から器官形成まで幅広く扱っておりますが、それぞれの項目について簡潔にまとめており専門性の高い教科書と比較して全体を通読しやすい構成になっています。また、後半で再生医療にも主眼を置き生物が持つ再生能力や現代の再生技術の紹介も行っております。 高校での生物の授業や、生命科学の講義で生物について学び、生き物がどのように形作られているのかということに興味を持った方に是非読んでもらいたい本です。(理学部4年・宮本 知英)