東北大学附属図書館 夏目漱石ライブラリ


■7月9日


 今日学校に行つて点数を拝見す君の点で欠けて居る者は物集見の平生点(但し試験点は七十)と小中村さんの点数(是は平生も試験も皆無だよ)余は皆平生点ありじくそんは平生87に試験46先以て恐悦至極右の訳だから小中村の平生点六十以上と物集見の平生点六十以上あれば九月に試験を受る事が出来る然し今のまゝでは落第なり
(明治24年7月9日(木) 正岡子規宛て書簡)
(『漱石全集』 第22巻)


※子規に大学の成績を伝え、落第する恐れがあることを伝える書簡



 拝啓小生小説「心」の校正につき一寸申上ます。校正者は無暗にてにはを改め意味を不通にする事があります。それからわざと字をかへてしまひます。(中略)小生の書いたものは新聞社として大事でなくとも小生には大事であります。小生は読者に対する義務を持つて居ります。
(大正3年年7月9日(木) 東京朝日新聞編輯長宛て書簡)
(『漱石全集』 第24巻)


参考文献



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