東北大学附属図書館 夏目漱石ライブラリ
■7月22日
私は毎日海へ這入りに出掛けた。古い燻ぶり返つた藁葺の間を通り抜けて磯へ下りると、此辺にこれ程の都会人種が住んでゐるかと思ふ程、避暑に来た男や女で砂の上が動いてゐた。(中略)
私は実に先生を此雑沓の間に見付出したのである。
(『こゝろ』一)
(『漱石全集』 第9巻)
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『こゝろ』
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