東北大学附属図書館 夏目漱石ライブラリ |
■6月25日 色々な意味に於いてそれからである。「三四郎」には大学生の事を描たが、此小説にはそれから先の事を書いたからそれからである。「三四郎」の主人公はあの通り単純であるが、此主人公はそれから後の男であるから此点に於ても、それからである。此主人公は最後に、妙な運命に陥る。それからさき何うなるかは書いていない。此意味に於ても亦それからである。(強調原文は傍点) (「それから」予告)
(『漱石全集』 第巻)
※「それから」は、東京朝日新聞に明治42年6月27日から10月14日まで連載された。 ※『それから』 ※参考文献 |
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