東北大学附属図書館 夏目漱石ライブラリ


■5月8日


 善良なる淑女を養成するのは母のつとめだから能く心掛けて居らねばならぬ夫につけては御前自身が淑女と云ふ事について一つの理想をもつて居なければならぬ此理想は書物を読んだり自身で考へたり又は高尚な人に接して会得するものだ ぼんやりして居ては行けない
(明治34年5月8日(水) 夏目鏡宛て書簡)
(『漱石全集』 第二十二巻)



 小生は教師なれど教師として成功するよりはヘボ文学者として世に立つ方が性に合ふかと存候につき是からは此方面にて一奮発仕る積に候
(明治38年5月8日(月) 村上霽月宛て書簡)
(『漱石全集』 第二十二巻)


参考文献



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