東北大学附属図書館 夏目漱石ライブラリ
■5月28日
さて天然居士の肖像に題すといへる蕪句中鐸とあるは宝鐸にて五重塔の軒端などにつるせる風鈴の積りに御座候。寂寞たる孤塔の高き上にて風鈴が独り鳴るに其音は仰ぐ間もなく空裏に消えて春淋しいといふ意味の積
(明治42年(1909)5月28日(金) 米山熊次郎宛て書簡)
(『漱石全集』 第23巻)
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