東北大学附属図書館 夏目漱石ライブラリ


■4月9日


 其後は頓と御無沙汰をして済まん君は病人だから固より長い手紙をよこす訳はなし虚子君も編輯多忙で「ほとゝぎす」丈を送つてくれる位が精々だらうと出立前から予想して居つたのだから手紙のこないのは左程驚かないが此方は倫孰〔敦〕といふ世界の勧工場の様な馬市の様な処へ来たのだから時々は見た事聞た事を君等に報道する義務がある
(明治34年4月9日(火) 正岡子規・高浜虚子宛て書簡)
(『漱石全集』 第二十二巻)


参考文献


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