東北大学附属図書館 夏目漱石ライブラリ |
■4月16日 教授後未だ一週間に過ぎず候へども地方の中学の有様抔は東京に在つて考ふる如き淡白のものには之無小生如きハーミット的の人間は大に困却致す事も可有之と存候くだらぬ事に時を費やし思ふ様に勉強も出来ず且又過日御話の洋行費貯蓄の実行も出来ぬ様になりはせぬかと窃かに心配致居候 (明治28年4月16日(火) 神田乃武宛て書簡)
(『漱石全集』 第二十二巻)
柘榴深紅の芽を吹く。山吹とこゞめ桜に瓶に挿む。(中略) 日糖会社破綻。重役拘引、代議士拘引。天下に拘引になる資格のないものは人間になる資格のない様なものぢやないかしらん。 (明治42年(1909)4月16日(金) 日記)
(『漱石全集』 第二十巻)
※関連資料 日記 明治42年 ※参考文献 |
Copyright(C) 2009 Tohoku University Library 著作権・リンクについて |