東北大学附属図書館 夏目漱石ライブラリ |
■4月13日 当地もあたゝかに相成候へども未だストーブに火を焚き居候木の芽はちら/\見受候 勉強するには今日の如き境遇まことに安気にてよろしけれど其他の点に於ては矢張日本の方がすみよき心地為致候 (明治35年(1902)4月13日(日) 夏目鏡宛て書簡
(『漱石全集』 第22巻)
先達てある書生が書を寄せて漱石の小説はまとめて読むべきものなり新聞にて日々読めばつまらぬ故漱石の名を損するのみ早く退社せよとありたり。小生も至極御同感に御座候。然し退社して単行本なかりでは食へないから矢張り新聞小説をかく積りに候。 (明治41年(1908)4月12日(日) 中村故峡宛て書簡
(『漱石全集』 第23巻)
※参考文献 |
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