東北大学附属図書館 夏目漱石ライブラリ


■2月5日


 所謂難関説は承はつた時は左程でもなかつたが昨今は大に名説だと思つて感服仕るね第一無精極まる僕が妻の処へ丈は一月に一返位便りをするから奇特だらうあんな御多角顔でも帰たら少々大事にしてやらうと思ふよ
(明治34年2月5日(火) 藤代禎輔あて書簡)
(『漱石全集』 第22巻)


※イギリス留学中の書簡。
※藤代禎助(1868〜1927)は、ドイツ文学者。京都帝国大学文科大学長も勤めた。漱石とは学生時代からの友人であり、明治33年(1900)に、漱石、藤代、芳賀矢一らは、文部省による第一回官費留学生として渡欧した。
参考文献


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