東北大学附属図書館 夏目漱石ライブラリ


■2月15日


 啓「青年」御送正に落手毎々の御恵投難有候
(大正2年2月15日(土) 森鴎外あて書簡)
(『漱石全集』 第24巻)


※漱石と森鴎外(1862〜1922)との間では、幾度か自著の献呈がなされている。『青年』は、明治43年〜明治44年に雑誌『スバル』に連載された。漱石の『三四郎』に刺激され執筆された作品だと言われ、漱石をモデルとしたと思しき平田拊石なる小説家が登場する。拊石は、次のように描写される。「少し古びた黒の羅紗服を着てゐる。背丈は中位である。顔の色は蒼いが、アイロニイを帯びた快活な表情である。世間では鴎村と同じやうに、継子根性のねぢくれた人物だと云つてゐるが、どうもさうは見えない。少し赤み掛かつた、たつぷりある八字髭が、油気なしに上向に捩ぢ上げてある。」(『鴎外全集』著作篇第四巻 岩波書店 1936)
参考文献


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