東北大学附属図書館 夏目漱石ライブラリ


■1月4日


 餅は魔物だな
(『吾輩は猫である』二)



 杉垣の隙から、居るかなと思つて見渡すと三毛子は正月だから首輪の新しいのをして行儀よく椽側に座つて居る。其脊中の丸さ加減が言ふに言はれん程美しい。曲線の美を尽して居る。
(『吾輩は猫である』二)



「何御目出度え? 正月で御目出たけりや、御めへなんざあ年が年中御目出てえ方だらう。気をつけろい、此吹子の向ふ面め」
(『吾輩は猫である』二)
(以上、引用はすべて、『漱石全集』 第1巻)


※『吾輩は猫である』(ニ)には、苦沙弥先生宅でのお正月の模様が描かれている。



「君、元日に御目出度と云はれて、実際御目出たい気がしますか」
(『三四郎』)
(『漱石全集』 第5巻)


※『三四郎』の広田先生のセリフから。

参考文献


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