東北大学附属図書館 夏目漱石ライブラリ


■1月24日


 妻ヨリ無事ノ書状来ル、返事ヲ認ム、夜入浴ニ行ク
 終日散歩セヌト腹具合ガ悪イ散歩スレバ二円位ノ金ハ必ズ使ツテ帰ル此デ困ルナー
(明治34年1月24日(木) 日記)
(『漱石全集』 第19巻)


※漱石英国留学中の日記から引用。



 小児出産後命名の件承知致候是は中根爺様の御つける被下る事と合認して何とも申し遣はさず打絶申候名前も考へると無づかしきものに候へどもどうせいゝ加減の記号故簡略にて分りやすく間違のなき様な名をつければよろしく候
(明治34年1月24日(木) 夏目鏡あて書簡)
(『漱石全集』 第22巻)


※明治34年1月26日に次女・恒子が誕生した。漱石は、男子であれば、「直一」、「代輔」、「衛門」、「黙」、「富」、女子であれば、「春」、「町」、「墨」、「雪江」、「浪江」、「花野」などの名前を挙げている。

参考文献


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