東北大学附属図書館 夏目漱石ライブラリ


■12月24日


 筆への見やげものに「クリスマス」の「カード」依頼致候筈の処混雑の際失念致候(中略)
 昨日は当地の「クリスマス」にて日本の元日の如く頗る大事の日に候青き柊にて室内を装飾し家族のものは皆其本家に聚り晩餐を喫する例に御座候昨日は下宿にて「アヒル」の御馳走に相成候
(明治33年12月26日(水) 夏目鏡あて書簡)
(『漱石全集』 第22巻)


※明治33年(1900)、漱石33歳。英国に留学中だった。
※筆…漱石の長女。
※日本でクリスマスが行なわれるようになったのは、明治7年(1874)頃であり、明治20年代にはクリスマスカードが輸入されているという(『江戸東京学事典』)。
参考文献


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