東北大学附属図書館 夏目漱石ライブラリ


■12月18日


 小生の事につき愚兄がどんな事を申し候やは出京の上で篤と伺ひ可申候へども大兄の御考へで小生が悪いと思ふ事あらば遠慮なく指摘して呉玉へ是交友の道なり諷刺嘲罵は小生の尤も癪にさはる処短〔単〕刀直入の説法なら喜んで受納可致候
(明治28年(1895)12月18日(水) 正岡子規宛書簡)


※解説: 正岡子規(1867〜1902)は、漱石の結婚問題について、松山に赴任中の漱石にかわり、漱石の兄・直矩と話し合ったという。漱石は、子規の配慮に感謝を述べる一方で、「結婚の事抔は上京の上実地に処理致す積りに御座候かゝる事迄に貴意を煩はす必要も無之かと存候」と述べる。上記の引用部分は、子規宛の書簡の一節。
参考文献



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