漱石　今日の言葉

東北大学附属図書館　夏目漱石ライブラリ

■12月12日

　室に入れば紫檀の卓の寒さかな

（小宮豊隆）

　死面とりし後歯の白き寒さ哉

（森田草平）

　黄昏るる菊の白さや遠き人

（芥川龍之介）

　霜三日空の高さよ漱石忌

（阿部次郎）

※解説：　漱石は大正5年（1916）11月22日、『明暗』執筆にとりかかろうとするが、病臥する。11月28日には胃部に内出血があり、一時人事不省に陥る。その後安静の状態が続くが、12月9日午後6時45分に永眠した。
　上記の俳句は、大正6年12月8日、漱石の一周忌の際に詠まれたもの（阿部次郎の句を除く）。
※関連資料：　漱石忌短冊
※参考文献

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