東北大学附属図書館 夏目漱石ライブラリ


■10月25日


博覧会ニ行ク美術館ヲ覧ル宏大ニテ覧尽セ〔サ〕レズ日本ノハ尤モマヅシ
(明治33年10月25日(木) 日記)
(『漱石全集』 第19巻)


※解説: 漱石は明治33年9月8日、文部省第一回給費留学生としてイギリスに向けて出発した。途中、漱石は、アジアやヨーロッパのいくつかの都市を訪れた。上の記述はパリを訪れた際の日記の記述から。当時、パリでは1900年の万国博覧会が開催されており、漱石は博覧会場に設置された美術館を訪れた。油絵の部門には、日本からは、中村不折、浅井忠、黒田清輝らの作品が出品されていた。
※関連資料: 渡航日記
参考文献



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