東北大学附属図書館 夏目漱石ライブラリ |
■10月18日 子規は果物が大変好きだつた。且ついくらでも食へる男だつた。ある時大きな樽柿を十六食つた事がある。それで何ともなかつた。自分抔は到底子規の真似は出来ない。――三四郎は笑つて聞いてゐた。 (『三四郎』一)
(『漱石全集』 第五巻)
※解説: 『三四郎』は、明治41年9月1日から12月29日まで、『朝日新聞」に連載された。引用は、九州の田舎から大学入学のために上京する三四郎が、汽車の中で知り合う広田先生の言葉から。 ※作品を読む: 『三四郎』 ※参考文献 |
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